夕貴は決して自慢できることない

自分の過去を拓に話した


それを聞いて嫌われたら仕方ない

もう上っ面だけの付き合いはごめんだ



(やっぱこんな爽やかな野球少年って

私にはつりあえへんよなぁ…)


そう自分に言い聞かせ気持ちを

抑えつつも完全に拓に落ちてしまっている



あの雨が私にチャンスをくれたのか?


夕貴はこのチャンスに賭けようと思った


会って告白する勇気はなかった


ダメもとを覚悟で拓にメールを送る


『こんな私で良かったら

付き合ってください………』


すぐに来ない返信に半ば諦めていた


(友達のままでおった方がよかったなぁ…)


後悔してもしかたない

思いを振り切りバイト先へ向かった