2回戦の相手は去年の優勝校だった


大会屈指と噂されるその投手の怪物ぶりは

半端ではなかった


伸びる速球になんとか喰らい付き

ヒットは出るものの得点には結びつかない


拓も良く投げた

しかし個人能力の優れた選手の集まりに

拓は打ち込まれた


3失点でマウンドを降りたが

その後2点を追加され


結果は5-0

完敗だった…


K校は負けて尚爽やかだった

若いこのチームには次がある


拓たち3人は甲子園の土は持ち返らなかった


そこに新聞記者が取材に来た


拓が答える

『夏にまた来るから…』


その日のスポーツ紙に

“爽やかなK高ナイン”と大きく紹介された


記事の横には拓の爽やかな笑顔の写真と

“夏にまた来るから”という台詞が

乗せられていた…