部屋で過ごす時間は思いの他早く

あっという間に7時をまわっていた


「真琴、腹減れへん?」


「そうやな~そろそろ作り始めるわ!

拓はテレビでも見といて~」


私がキッチンへ向かうと拓もやってきた


「一緒に作ろ!

俺こう見えても中々上手いんやで!」


そう言って包丁を取り出し

素早く玉葱を刻みだした



魚介類たっぷりの

ぺスカトーレが出来上がった

あとはシーザーサラダ


ランチョンマットの上に

二人分の料理が並んだ


「美味しい~!」

二人同時に声をあげた


拓が冷蔵庫から缶ビールを出してきた


「今日だけな!特別な日やから…」

そう言ってウインクして見せた


私も一杯だけ口にした


「新婚さんみたいやな!」

拓が嬉しそうな顔で言う


「ビール飲んでる姿なんか親父みたい!」

私がからかうと


「そんなん言うたら襲うで~!」

っと私の両手の自由を奪い威嚇する


楽しい時間だった

片付けも二人でした




「真琴…俺の部屋行く?」

「・・・・・」


(ついにきた~でも覚悟はできてる

拓になら抱かれてもいい…)


私は俯いたまま小さく頷いた