「ちょっと待って…

先、合宿の話聞かせてよ~」


「あっ!ごめんごめん…

真琴の顔みたらついつい焦ってしもた」


「もぅ~どんなんよ~」

拓が私の手をひきソファーに戻る




四国の強豪校との合同練習や試合

鬼のような筋トレ……


美味しかった郷土料理の話など

面白おかしく語ってくれた


まるでその光景が見えてくるようだ


そして逢えない間不安になった事も

正直に話した


「返信遅いから焦ったしよ~

ホンマこのまま真琴がおらんようになったら

どないしよかと思たし…」


「もう…拓は心配性なんやから~

私はどこへも行けへんよ!


それよりこっちこそ心配やわ!

拓モテるしさ…」


「えっ!?俺って真琴に心配されてる?」


拓は私の顔を覗き込み、自分のおでこを

私にくっつけて二人は笑った



私たちは気持ちを確かめ合った…