母の前ではキチンとした好青年を

演じていた拓だが

いざ二人きりになるとやたら甘えてくる


「なぁ~真琴、着替えへんの?

どんなパジャマ着てん?」


「私の事はいいからハイ、これ着てって」


お父さんのスウェットを渡す


ダボダボで裾を引きづったジーンズを見て

母がたまらず持ってきた


「はいはい・・・真琴は?」


「私は下でシャワーして着替えてくるから

あちこち触らんとってよ~」


そう言って着替えを用意していると

拓が私の前で服を脱ぎ出した


「ちょっと~待ってよ!」

私は顔が赤くなる


「アレっ!?意識してる?」

拓が悪戯っぽく笑う


「アホか!」

そい言って慌てて部屋を出た


(拓って痩せて見えるのに筋肉すごい

腹筋も割れてるやん・・・)


いやでも意識してしまう


拓がおとなしく寝てくれることを

祈りながら階段を下りて行った