『トントン・・・』

母が真琴の部屋をノックした


「あんたら~寒かったんちゃうの?

お雑煮あるよ!

あと隣の部屋にお布団あるから

出してあげて~」


「お父さんにばれてない?」


「大丈夫!今日は昼から

お酒飲んではるから熟睡してるわ~」


熱々のお雑煮を持って入ってきて

ジロジロ拓を見ている


拓はすかさず

「遅くにすみません!お雑煮頂きます」

と挨拶した


母は私の方を向き

「明日ゆっくり紹介してね」

そう言って部屋を出て行った


この母の態度なら大丈夫

拓を悪くは思っていない

むしろ気に入ったようだ・・・