「圭太~俺やっぱ振られたわ」

バスケ部の休憩中に祐輔が言った


「そんなもん初めから解ってるやんけ!

祥子からちょっと聞いてるけど

かなり複雑な事情あるらしいわ~」


「解ってるけど好きなもん

しゃーないやんけ!」

っと拗ねて見せる


祐輔は天真爛漫で駆け引きのできない

まっすぐな性格


「もうちょっと待っとけ!

俺が可愛い子紹介したるから」


と余裕の圭太


「馬鹿にすな~俺は一途なんやぞ!

真琴が振り向いてくれるん

待っとくんやからな~」


「加藤ローサ似の子おるらしいで!」


「ホンマけ!?それお願い!」

祐輔の目の色がかわる


「アホか!そんなんおったら

俺が行くっちゅうねん!」


「圭太~加藤ローサがどないしたん?」

振り向けば祥子が立っている


「おぉ~最愛の祥子ちゃん

どないしたん?」

圭太の声が上ずっている


その瞬間バシッと頭を叩かれた


祐輔はこんな少々気の強い彼女と

彼女に頭が上がらない

圭太の関係が好きだった


そして真琴を振り向かせて

この2人とのダブルデートを夢見ていた