私が誘うと以外に明るく

祥子は言った

「行く~!ポテトとシェイクにしよー」


(なんや、私の勘違いかも…

まあいいや!

私も久々にナゲット食べたいし!)



私たちは他愛もない話で盛り上がった

先生の悪口が殆どで 

あとはあの子とあの子がくっついた!

とかあのカップルが破局した!

という世間の女子高生の

お決まりの話題で…



その瞬間

祥子の目から大粒の涙が

こぼれ落ちた


「真琴~相談があるんやけど…」




やはり祥子の異変は間違いではなかった

気を遣って明るく振舞ってたんだろう


(カップルの別れ話をしたもんやから

自分のこととかぶったんかなぁ~) 



「拓の事なんやけど…

誰か好きな子がおるみたいなんよ~ 

私がそれとなくアピールしても

話そらすし…」



はっきり告白して、もしダメやったら

もう完全に切れてしまう…


それが怖くて勇気がでない 

でもこのままでも辛い



そんな内容を話し終わって

フーっとため息をついた



こんな弱気で痛々しい祥子を見たのは

この時が初めてだった…