その晩部屋で髪の毛を乾かしていると

♪携帯がなった 

「あっ!理香や…」


私が薫に逢いに行く金曜日 

余程の事がない限り理香は電話をくれる



優しい心使い 

(ありがとう…理香!)



私たちはお互いの学校での出来事や

中学時代の思い出話に夢中になった  



みんなが気を遣って触れようとしない

薫のことも理香となら話す事ができる



この親友のおかげで

殻に閉じ込めてしまっていた

中学生だった頃の真琴の思い出も


色褪せることなく

新鮮に記憶に甦る…




ありがとう!理香……