三学期が始まった


ずっと学校を欠席する訳にもいかず

仕方なく登校する


薫のいない学校は

どことなく静かだった


改めて薫の存在の大きさに気付く


この学校で私と薫の事を知らない者は

誰も居なかった


それほど薫は有名で目立っていた


今まで話もした事のない子に

声を掛けられる


「元気出して~」

「頑張って~」


そう・・・私は悲劇のヒロイン

それに返事をするのもいい加減疲れる


一通り慰めの言葉をかけると

彼らは去っていく


それでいい

そんなの当たり前


虚しい空虚感に襲われる日々


何もする気になれない

すべてを投げ出してしまいたかった



この頃の私は

毎日を消化するだけの日々だった