医師の説明によると

頭蓋骨骨折による脳挫傷


助かっただけでも奇跡だと言う


ただ油断ならない状況で

今日明日が山場であると・・・


例え死に至らなくとも

意識が回復する可能性はかなり厳しく

植物状態も覚悟しなければならない


もし回復したとしても

大きな障害が残る可能性もある


どっちにしろ過酷な状況に違いない


母も響も自分を責めた


薫がこんな目に遭ったのは

自分のせいだと責め続けた


取り乱す母を響が不在の父に代わって

抱きしめている


(薫、こんなにみんな苦しめたら

あかんやん!

早く・・・早く眼を開けて!)


(薫!帰って来い!必ず戻って来い!)




皆の願いも叶わずこの日


まだ14歳の薫の人生は止まった・・・