爽やかな風が吹き抜ける場所で

薫と私はお弁当を広げていた


薫が彼女の手作り弁当は最高!

なんて言うもんだから


朝から早起きしてお母さんにも手伝ってもらい

何とか見かけだけは上手く出来た

あとは味だけだ・・・


まあホントを言えば殆どの味付けが

母なので心配はしていない


薫は目を見開いてビックリしている

「これ全部真琴がつくったん!?」


(・・・そんなわけないやん!)

っと突っ込みを入れたい所だが見栄をはり


「うん!まぁ~お母さんも

ちょっと手伝ってくれたねん」

そういう事にしておいた


薫はじっとして動かない

「どうしたん?まだお腹すいてない?」


まだ箸も持とうとしない


暫くして少し恥ずかしそうに

「アーンして!!」

そう言って口をあけた


(可愛い・・・薫!めっちゃ可愛いやん!)


あっという間に食べ終わった


「最後に真琴も食べとくわ!」

そう言ってすばやく私にキスをした



・・・まったくこのエロ男!!!


でもそんな色んな顔を見せる薫に

私の目は釘付けになる


薫の一挙一動から

目が離せなかったんだ・・・