“地元のツレらとクリスマスイブの夜中

イルミネーションされた街を走りに行く”


そんな約束を・・・


薫には大切なものがたくさんあった

真琴や今の友達、両親、兄弟、親戚・・・


昔からのツレもまた大切だった

辛かった時の薫にとって

何よりもの救いだった


そんなツレをバッサリ切る事は

どうしてもできなかった・・・


でも今の自分にとって

それは正しい事ではない


16歳になって免許をとってから

暴走ではなく普通に走りに行こうと決めた


今一番大切な者を守るために・・・


(真琴・・・悪いけどこれだけは許してくれ!

これを最後に免許をとるまで

バイクは封印するから)


この時どうして私はこの薫の決心に

気が付かなかったんだろう


なんとしてでも止めるべきだった



これがこの先起こる悲しい事故の

原因になってしまったんだから・・・