「薫・・・今のんどういう事!?」


ごまかしきれないと思った薫はふぅ~っと

大きな息をして語り始めた


父母がとうとう離婚してしまった事を・・・

お父さんっ子だった薫はショックだった


辛い気持ちをちょっとでも忘れるため

夜バイクで走りに行った


そこで昔からの仲間に会って

気持ちも癒され癖のように

毎晩出かけるようになってしまった事


「薫・・・気持ち分かるよ!

でもな、私がおるやん 

サッカーの夢もあるやん

私が薫のすべてを

受け入れるって言うたやん・・・」


薫は黙って聞いていた


「16歳なって免許とってからにしよ!!

大型とって乗せたるって言うてたやん」


「そやな・・・ゴメン真琴!

もう無免で走るんやめとくわ

捕まったら免許とられへんように

なってまうもんな!」


やっぱり薫は昔の薫から立ち直っていた

嬉しかった


「さっきも言うたけど私が薫を守る!

寂しい時は飛んでくるから・・・」


言い終わらないうちに薫は

私を抱き寄せて言った


「今からヤル!?」


そっぽを向いて私は答えた

「そのうち考えとくよ!!!」