放課後グラウンドではサッカー部が

練習している


そこに薫はいない


雑なプレーと怠慢な動きをコーチに叱責され

水のみ場で拗ねていた


このところ毎晩のように出かけていた薫


寝不足で学校に来ているのだから

プレーに影響するのも当たり前の話だった


すべて自分の責任 

そんなの自分が一番分かっていた


「くそ~!」


転がってきたボールを思い切り蹴ったが

そのボールにも今までの勢いはなかった・・・