元気は前をトボトボと歩く奏ちゃんを見つけ、優しく肩を叩いた!


元気:
『…おはよ、かなちゃん』


奏:
『…元気くん…おはよう…』



G:『…いい天気だね…』



K:『…』



G:『…金曜日は大変だったね』


K:『…元気くん…実はさぁ〜 …私、元気くんだけには言ってもいいかなって…実はさぁ… 私、天使
『かなちゃ〜ん!』

後から音姉ちゃんが追いかけて来た!


偶然、音姉ちゃんがその言葉を遮ってくれたが、元気はかなちゃんが今、何を言いたかったか、予測は付いていた…。

しかし、はたしてその内容を聞いていいものかどうかが、元気には判断できなかった。
当然マームとも約束があったように、かなちゃんも…約束をしているはずだった…

元気は、言葉を遮る事もできず、…かといってその小さな胸で秘密を抱え続けるのも可哀相だと思えたが…


音:『ほらっ お弁当!』


奏:『…ありがとう…』


O:『やっぱ今日は学校休もうよっ!』


O:『…お姉ちゃんが小森先
奏:『大丈夫!音姉ちゃん!元気くんもそばにいてくれるし…』


O:『…』


O:『そう…じゃ〜元気、頼んだわよっ!』


元気:
『うんっ! 僕さ〜!かなちゃんの心の痛みは、十分わかってるよ! だから何も心配いらないよ! 僕とかなちゃんとは何も言わなくてもテレパシーでつながっているからね!』

元気は音姉ちゃんの方を向きながら、かなちゃんに話しをした…



音:『りょうか〜い!さっすが元気! 言う事が違うよね〜! じゃ〜かなちゃんの事まかせたよ〜!』


かなちゃんは元気の今の一言で、自分に何を言いたかったかを理解したようだった。

かなちゃんは、ほんの少しだけホッとした表情をしていた…