キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン♪

放課後〜


『あのさ〜 今度うちのお父さんさ〜自家用のヘリコプターを買ったんだよね〜!ラジコンじゃ〜ないぜ〜!たくさん人も乗れるジャンボジェットだぜ〜』

話し始めたのは超が付く金持ちの子供の大輝君だった! ヘリコプターなので何人乗れようがジャンボジェットとは言わないが、何億するのかは、見当もつかない程高価な代物であることは間違いなかった。


『もうすぐ来るらしいから、今度みんな乗せてやるよ!』

元気と奏ちゃんと大地くん以外のクラスメートのみんなは、興味津々にその話しを聴き入っていた。



帰り道〜



奏:『元気くん…ここ何日かで何かふしぎな事っておこったりしなかった?』



G:『…えっ?』

元気は答えを探すのに、聞こえないふりで、会話をつないだ…



G:『あ〜あったあった! やっぱマリオが急になついてきた事が1番ふしぎだったかな〜!』



K:『…だ、』
『…だよねぇ〜あれだけほえる犬だったのが、急にかわっちゃうんだもんねェ〜!』



G:『さぁ〜早くにあいに行くよ!』


元気は奏ちゃんの手を握り、マリオのいる場所まで一緒に駆け出した!

『レッツゴ〜♪♪』



二人は会話にこそ出さなかったが、お互いの目を見つめあった時、手を握って走る事以上の連帯感が生まれていた。


あと…数日…
小さい雲が、大きい雲に遮られ、少しづつ交わっていった…