カバンのポケットから、あの時書いた手紙を取り出す。




私の気持ちは、相原には届きませんでした。

悲しいです。

だからせめて、こうさせてください。



手紙を丁寧に紙飛行機にして。


春の暖かい風に乗せて飛ばした。




いつか、あなたが気づいてくれることを信じて。


”本当に愛していた”

そんな気持ちをこめて。





あの時届かなかった

一通の手紙よ


いつかあなたに届きますように




-------------END-----------------