気がつくとベッドの上だった。


ゆっくりとあたりを見回す。


柄の悪そうな連中ばっかりだった。

でも一つだけわかったこと。


それは・・・



私を助けてくれたのは世間一般で言う『暴走族』の方たちだということ。



頭は真っ白。



どうしていいのかわかんない。


だからちょっと勇気をだして・・・



「・・・あ、あのぅ・・・。」

精一杯の小さい声で隣で話している人に声をかけた。


「あぁ・・・?  あ、起きたのか。」

「・・・はい。ここはぁ「龍輝の倉庫だ。」


超食い気味に言われた。

「え、えっとぉ・・・。」

「龍輝は日本一の暴走族だ。お前がサツに捕まるのを助けたんだよ。」


へ?

・・・龍輝?

めっちゃ有名ですよ?

このあたりじゃ知らない人はいないっス。

そんな人に助けられるなんて・・・。