私が龍輝に入って4ヶ月が経とうとしていた。

季節は冬。
街はクリスマスムード一色。

正直、クリスマスはあんまり好きじゃなかった。

寒いとか、その程度の理由じゃなかった。






両親が亡くなった日だったから。

もちろん龍輝のヤツらには言ってない。

言うと厄介な事になる。

しかも、交通事故とかで亡くなった訳じゃない。





父は初代龍輝の総長。
母は龍輝のレディースの美虎(びとら)の初代総長。
二人は引退した後も確実に狙われていた。

私にクリスマスプレゼントを買いに行くときもほとんどの族がクリスマス暴走真最中。

だから注意はしていたらしい。

なのに…
なのに…