「こんな所に居た」



ガラッと教室の扉を開いたのはあゆみ



「零と何かあった?」



「違う……ちょっと」




私は言葉を濁しあゆみの目を見ずに答えた




「ほら行くよ。買い物付き合ってくれるでしょう?」


あゆみは私が泣いていること気が付いてるのに何も言わない



その気遣いが今は嬉しい



「ケーキ食べに行くよ」


「え!?服は?」


「そんなのあとよ」



私の腕を掴み走り出すあゆみ



だけど走ってると気持ちが風と共に流れる




悩んでも始まらないよね