屋上へと足を踏み入れる



ちょうど陰になっている所に人影があった



「零くん?」



ゆっくり近づくと零くんだった



「寝てる」



しかも爆睡



もしかして朝からここで寝てた?



「零くん、起きて!」



流石に見過ごす訳にもいかず零くんの身体を揺すった




「ん……あゆみ?」



え?




寝ぼけている零くんは私をあゆみと呼んだ




「行くな……」



行くな?



それはあゆみに言ってるの?






何故だろう




胸が痛い