「零がそんなことを……」



「どうしてキスしたのか、あんな表情をしたのか知りたいの」



あゆみはう〜んと頭を傾げた



「私にはわからない。きっと永奈にはいつかわかるよ」



「適当だなぁ」



「だってわからないもん」



それからは他愛のない会話ばかりだった




そういえば



「朝から零くん居ないね」



私と駐輪場で別れてから零くんを見てない



つまり教室には1度も来ていない




「多分いつものサボりでしょう」



屋上だよと言って弁当のおかずのから揚げを頬張るあゆみ