「永奈!」


名前を呼ばれたと同時に身体が暖かくなった



「れ……いくん?」



「大丈夫だ」



零くんが私を抱きしめてる



「零くん………零くん……」



私が何度も名前を呼ぶと零くんは何度も呼ぶなと少し怒ったけど




私……凄く安心した




「……遅刻する」


「……うん」



零くんは私の手を握ったまま1階に降りた



「電話の男誰?」


零くんは遠慮することなくズバッと質問してきた


「知らない」



「知らないって何だよ」


「わからないよ……毎日電話かけてきて前の家にも押しかけてたみたいだし」



そうか……と1人納得した零くんだった