「えっ」

つい、園部さんをまじまじと見返してしまった。


この格好で?

小野くんと、神林くん、にまで会うの?

できれば遠慮したい、かなー……


そう思いつつも注文を済ませてしまったから逃げられない。


「ほんとに笠原さんだったんだ?」

遅かった。

奥から、もうひとりの体育祭実行委員、野球部の小野くんまでこちらに向かってきた。


「ち、近くに住んでて……」

言い訳のように呟く。

すると小野くんが、ちょうどカウンターに用意されたわたしの夜ご飯を勝手に持って、店内に歩いていってしまった。


「こっちこっち、ひとりで食っても寂しいだろー?」


心遣いはありがたい、ん、だけど……