ご飯ももちろんすごくにぎやかな時間だった。
白いご飯、炒め物と、お味噌汁、サラダっていう、すごく家庭的なメニュー。
そして食べてる間、お兄さんも神林くんも彩佳ちゃんもずーっと喋っていて、わたしも質問責めにされて。
お父さんはそれをにこにこ見守っていて、お母さんはお店とこっちと出入りしていたけれど、それでも会話に入ってくる。
ここは、なんてあったかいんだろう。
神林くんの、笑顔とか、優しいとことか、お喋りなとこは、こうやって出来たんだなぁ……。
最初はちょっと戸惑ったんだけど、いつの間にか、自然に、わたしもたくさん喋るようになってた。
「弥白ちゃん、知ってる? 槙十くん血がダメなの」
彩佳ちゃんは兄のことを湊くん、槙十くん、と呼んでるらしく、わたしのこともさっそく名前で呼び始めた。
「あ、知ってる知ってる」
「あっコラその話は!」
「えー何、なんでダメなのよぅ!?」
「あははっ、前に美術室でね、彫刻刀を使っててかん……槙十くんが指切っちゃって、保健室までついてって」
もうだいぶ懐かしい話。
「なんか黙ったままだなーと思ったらぽつっと、俺、血ぃダメなんだよねーって言い出して」
「それ、実は湊くんのせいなんだよね!」
「あーあれか? すっげぇ昔の話なんだけど、チャリで2人乗りしててさ……」
白いご飯、炒め物と、お味噌汁、サラダっていう、すごく家庭的なメニュー。
そして食べてる間、お兄さんも神林くんも彩佳ちゃんもずーっと喋っていて、わたしも質問責めにされて。
お父さんはそれをにこにこ見守っていて、お母さんはお店とこっちと出入りしていたけれど、それでも会話に入ってくる。
ここは、なんてあったかいんだろう。
神林くんの、笑顔とか、優しいとことか、お喋りなとこは、こうやって出来たんだなぁ……。
最初はちょっと戸惑ったんだけど、いつの間にか、自然に、わたしもたくさん喋るようになってた。
「弥白ちゃん、知ってる? 槙十くん血がダメなの」
彩佳ちゃんは兄のことを湊くん、槙十くん、と呼んでるらしく、わたしのこともさっそく名前で呼び始めた。
「あ、知ってる知ってる」
「あっコラその話は!」
「えー何、なんでダメなのよぅ!?」
「あははっ、前に美術室でね、彫刻刀を使っててかん……槙十くんが指切っちゃって、保健室までついてって」
もうだいぶ懐かしい話。
「なんか黙ったままだなーと思ったらぽつっと、俺、血ぃダメなんだよねーって言い出して」
「それ、実は湊くんのせいなんだよね!」
「あーあれか? すっげぇ昔の話なんだけど、チャリで2人乗りしててさ……」