「槙十!」


そこへ、背後からゾロゾロと、他のバスケ部の人たちがやってきた。


「あ、じゃあわたし、行くね。がんばって」

「おぉ」


バスケ部の知り合いは神林くんしかいないのでそそくさと退散。


でも、ちょっと話せちゃった。

それだけで嬉しいなんて、不思議。

今日もいい絵が描けそうだな。


神林くんのバスパンと同じ、青色に広がったキャンバス。