『ねぇ!!離婚なんてしないよねぇ!!ねぇったら!!パパ!!ママ!!!』
「美音…美音はもうおねぇちゃんなんだからいい子にしてなさい」
『いい子にするから!!だから離婚なんてしないよね?!』
「美音、パパとママはもういっしょには暮らせないんだ。美音なら分かるよな?!」
『そんなの分かんないよ!!』
「美音はこれからママと暮らすんだ」
『パパは??』
「パパのことなら心配ない。美音。ママの言うことちゃんと聞くんだぞ」
『やだよぉ…』
「じゃあな、美音。元気でな」
『いやだ!!パパ!行かないで!!パパッ!!パ―――』
バタン
『パ、パ………うわぁーん』
「美音…」
……………
4年後
うわぁっ!!
やばい、遅刻しちゃう
『いってきます…って誰もいないか』
両親が離婚してから私美音は中学3年生になった
今でも母と2人暮らし
お母さんはあれからロボットのように働いた
毎日帰ってくるのは夜中の1時過ぎてから
朝出かけるのは7時
最近話をしたのはいつだったかな
あれから私はママと呼ばなくなった
お父さんもお母さんも大っ嫌い
……………
はぁ~
学校めんどくさいなぁ
でも行かないとお母さんになに言われるかわからないしなによりお母さんにぐちぐち言われることを作りたくない
「おっはよ~♪♪」
『おはよ。朝から元気だね。流歌は』
「美音がテンション低すぎなだけ!!」
『あっそうですか』
流歌は入学式の時に仲良くなってそれからずっとクラスがいっしょだったんだ
だから流歌のことは信頼してる
流歌は長い黒髪に少し切れ目のお姉さんって感じ
童顔な私といると姉妹と勘違いされる
流歌はすごくもててよく呼び出しされてる
全部断ってるみたいだけど…
流歌いわくどれもびびっとこないらしい
びびっとって何だよって思うけど…
それに比べて私は…
告白なんてされたことない
流歌いわく原因は…
「よっ!!竹倉!美音!!」
「おっはよ~♪♪」
『おはよ。和真』
こいつらしい…
意味がわからないけど…
「美音、今日おふくろがうちにこいってさ♪♪久しぶりに飯いっしょに食おうだってさ♪♪」
『わかった』
「じゃあ今日はいっしょに帰れないかぁ…」
『ごめん』
「いいよ~♪楽しんでおいでよ!」
『うん』