ちょっとニヤニヤしながら、照れていると麗奈ちゃんが、


「そういえば、恭くんアメリカに留学するんだよね?」


・・・・えっ?!


留学・・・・・・・・??


「あっ?!
聞いてないの・・・・?
余計なこと言っちゃったかな??」


聞いてないよ・・・・。


あたしが、呆然としていると、


「ごめん、憂莉。
遅くなった。」


「恭・・・・。」


あたしは、すぐに留学について聞いた。


「留学するって本当なの??」


恭は一瞬驚いたが、真っ直ぐあたしの目を見て、


「・・・・あぁ。」


「そっか・・・・。」


どうして言ってくれなかったんだろう。


あたしじゃ頼り無かったから?


そんな自分が情けなく思った。


そしたら、急に涙が出てきた。


「憂莉、ごめん・・・・。
でっでも!」


「ごめんっ!!
今日は帰るね・・・・。」


あたしは、走って会場を出た。


恭が呼び止めてるのを無視して・・・・。