それから、執行部メンバーがぞろぞろ集まり、仕事に移った。

「咲希ーそっち持って!」

「あ、はい!」


生徒会の仕事は好き。



だけど・・・。



「えぇーそんなことないですよ!」

「そうか?市川はたらしだろー(笑)」


私は、その会話を聞きたくなくて、必死で仕事に集中した。

そんな私に気付いたのは・・・。


「大丈夫?気にしない、気にしない!」

「・・・ありがとうございます」


田中美穂先輩。

美穂先輩も亮太くんと同じで私の好きな人を当てた。

美穂先輩にまで当てられたときは、顔に出てるのかな?と自分を疑ったのを覚えてる。


美穂先輩も良き私の相談相手。


「本当・・・市川あたし苦手だわ(笑)」

「・・・」

フォローしてくれてる美穂先輩の優しさで泣きそうになった私。


でも必死で涙をこらえて「大丈夫です!本当、ありがとうございます!」って言った。



本当は。


大丈夫でもなんでもなかったけど。


こんなことで泣いてたらキリがないでしょ。