「希・・・咲希!!聞いてる?」

「へ?」

「6回くらい呼んだしぃ・・・何かあった?」


ゆずの何かあった?で思い出した。

何かあったんだよ。


私・・・亮太くんに・・・告られた・・・?


まだ、半信半疑な私。

一人で考えている私にイライラしたのか、ゆずは怒って「心友なんだから話なさいよ!」って言ってきた。


言っていいのか迷ったが、一人じゃどうすることも出来ないので、ゆずに相談することにした。


正直、まだ自分の頭の中でも理解できていないのに、人に話すのは難しかった。


「あ・・・たしさ。・・・亮太くんに・・・告られた?」


曖昧に言ってみる。


自分で口に出して恥ずかしくなった私は顔を下に伏せた。