高校に入った瞬間
もの凄い胸の痛みに襲われた。



「っ――!」



発作だ。どうしよう。
薬飲むのも水が必要だし…



自力で保健室まで…



「くっ……っ」



激しい痛みに襲われてるからか
うまく呼吸が出来ない。



苦しい。



ダメだ。ここで倒れるかも…



倒れるその時だった。



「おい!蓮!大丈夫か!?」



誰かの暖かい腕にいた。


この声は確か…



「み…なと…?」



「喋るな!とりあえず保健室
行くからな。」



ひょいっとお姫様抱っこされたけど
恥ずかしいとか思う前に


私は意識を手放した。