「薬はちゃんと飲んでるかい?」
「はい、飲んでます」
「ちょっと胸の音、聞かせてね」
そう言って先生は
聴診器をあたしの胸にあてた
「今日、発作があっただろう?」
「えっ?」
何で分かるの!?
「何で分かるのって顔をしてるね
医者をなめたらだめだよ」
そう言いながら
カルテに何かを書きだした
「発作は1日に何回ぐらいかな?」
「多い時は2回で、少ない時は1回です」
「毎日あるんだね。」
そう言って先生は
悲しい顔をしていた。
「急なんだけど、入院してもらえるかな?」
えっ?
「そんなに悪いんですか?」
「今は何とも言えないな、
しっかり検査をしないと分からない」
そう話してる先生を見て
ある言葉を思い出した。
《余命》