【入部届け】と書かれたこの紙には、あたしの名前が書かれている。 「へー…夏生、ガチなんだ?」 突然声がしたと思ったら 彩が来たようで。 「あ。彩、おはよっ」 あたしがじーっと見てた紙を、彩も負けずと見ている。 「夏生の隣の席の奴も驚くんじゃ…」 そんな予想は的中であって。 「はっ、なにこれ」 朝練をしてきたのであろう 汗を拭いながら、ヤツは来た。