そして翡翠が3歳のとき、

悪夢は起きた。


その夜、真治は出張に行っていて、家には麗子と翡翠の2人だけだった。

2人は早くに2階の寝室で寝ていた。


ガタガタ…ガタン!

深夜、1階から妙な物音が聞こえ、麗子は目を覚ました。

初めは風かと思ったが、風にしては不自然な音。

麗子は部屋を出て1階に下りた。


真っ暗な部屋に確かな人影。

「…誰?真治君?」

「!」

いるのは知らない男。

「もしかして泥棒?」

そう言った瞬間、男は麗子に襲いかかった。