「あちぃ。お前暑くねぇーの?」


「暑いけど?」


私の格好はまだ制服だった。着替えようかと思ったけどまだ明るくバレたら困るので着替えなかった。



カランと音を立てて喫茶店に入ると珍しく混んでいておじいちゃんとおばあちゃんは大変そうだった。


おじいちゃんは私たちに気付き声をかけた。


「朔ちゃん、遥人くん。いらっしゃい。いつものだよね?でも遅くなるかもしれないけど大丈夫かい?」


「大丈夫だけど、おじいちゃんが大丈夫?」