「…わたくしにすべて話して。そなたはわたくしの大事な妹なんですから。妹を泣かせるなんてわたくしが呪い殺してなんてね…ほほほ」



 笑顔で怖いんですけど…。



 冗談なのはわかるけど…ユラなら呪い殺すのもありえる。



 ユラはエジプトの神殿の祭司だった。



 まだ、ヒッタイトでも祭司を続けてるらしい。



「…ん。実は…帰ってきて数週間後にパル王女が来たの。そして、急にティラに接近して…ティラもティラよ。パル王女に愛想がいいの」



 私はエジプト王妃の立場として我慢してきた。