「おかしいって事は分かってるのっ!ど、同性愛だし・・・でも、私っ・・・」
桜はグスグスと泣き出してしまった。私はそんな桜を見て本当に桜が女の子と付き合っているんだと痛感した。
「・・・なんで、それを私に?」
「冬夏なら分かってくれると思ったから・・・昔から冬夏は私の事なんでも分かってくれたからこの事もきっと理解してくれると思ったの!」
桜は涙をハンカチで拭きながら私に言った。私はどう反応したら良いか分からなくてただただ桜を見つめていた。そんな私を見て桜は不安げに私に言った。
「冬夏・・・やっぱり私、気持ち悪い?」
「気持ち悪くなんかないっ!!」
この言葉を聞いて思わず私はカッとなり大きな声をだしてしまった。周りの視線が一斉に私と桜に注がれた。
「あっ・・・」
私は恥ずかしくなり顔を俯かせた。