「う....っ....ぐ」


突然、月島くんが苦しそうな声を出す。


「っ...つ、月島くん?っ大丈夫、か?」


「くるみちゃ....」


気のせいかさっきよりも高い声。


「どうしたんだ!?」


「行って?早くここから出て?」


「何言ってんだ!こんなに苦しそうなのに放っておけるわけないだろう!」


「いいから....顔...見たくないんだ...」


目を合わせようとしない。



「そっか....あは、そう...だったな。私、嫌われてたんだった。
確かに目障りだよな。
じゃあ、私はこれで」




私は教室を出た。