「ま、まぁいい。安宮、席は窓際1番後ろだ。ありがたく思え。」 「はーい。」 ……アリガトウゴザイマス。と小声&棒読みで言った後席についた。 なんで感謝しなきゃいけねぇんだよ。花野が勝手に用意しただけだろ。という言葉を呑み込んで。 「じゃぁ授業始めるぞ。」 いつの間にか入ってきていたハゲ頭のおじさん教師がそう言った。 あたしは、ダルいので、イヤホンを耳に入れて音楽を聴きながら外を見ていた。