もう私には何も残っていなかった。

当時は美緒より昌美の方が仲が良かった。だから、

美緒だけじゃ、寂しくて寂しくて、しょうがなかった。

結構長い月日が経って、学校でよく郁巳と目が合うようになった。

気まずさから開放されて、少しは楽になっていた。

普通のクラスメートっていう感じになってきて、毎日が楽しかった。

・・・爽ちゃん、昌美がいた方がいいけど。

いつだったっけ・・・ああ、私が退屈すぎて授業中寝そうになってた時、

郁巳から半年ぶりくらいのメールがきた。

「ちょっと話あるんだけど、授業終わったら来てくれない?」