私達は個人個人、タイム差があるため、オーバーで渡す。 今から渡す練習。 「いきまーす」 私は句実先輩に渡す。 句実先輩に向かって走る。 句実先輩が走り出した。 「はいっ」 やばい。 届かない? いや、渡す! 私は思い切り手を伸ばし、バトンを句実先輩の手に押し付けた。