席を立った瞬間。



「あのぉ・・・」




私の前の席の人が振り返ってそういった。




歩き出そうとした右足をとめた。




「ん?」





私はなんとか微笑んで見せた。




「プロフ・・・書いてもらっていいですか?」




彼女は緊張してる様子だった。




「いいよ!」



私はプロフの一ページをもらった。





私はそれをファイルにしまった。




「名前・・・なんていうの?」





彼女は恥ずかしそうにしながらも名前を言った。




「小木・・・由里です」



「私は立石望!よろしくね!」




「はい・・・」




私は『ばいばーい』なんて言いながら教室をでた。