ん・・・
この声は・・・麻木先生?
やっぱり私は陸上部にはいる前提になってるね。うん。
種目の話になってるということは!
というか・・・四種って何?
「立石は四種だ。
見ただろ?
砲丸も、ハードルも、50メートルだってあの速さだぞ?
それに・・・初めてで、しかも誰にも習ってない背面ができんだぞ?」
麻木先生は先輩方に力強くそう言った。
四種っていうのは・・・
砲丸とハードルと高跳びと走る・・・?
のを四種っていうのかな。
「先生待ってよ。
まだ一年だよ?
都大会の地区予選とかだって、一年四種はないし。
一年幅とか100はあるけど・・・」
村岡先輩がそう言った。
「こいつはダブルでだす。
四種と幅で」
先生は言い切った。
「「「ええ・・・」」」
三人の先輩が声を漏らす。
「こいつは・・・
四種でもいい線いくよ。
都大会にはでれねぇかもしれねぇけどな」
麻木先生はそう言った。