「On Your Mark・・・」
私は松崎流星をじっと見つめる。
「Set・・・」
彼は数秒先にここにくる。
笑顔で迎えられたらいい。
パーン!!
号砲!
「松崎頑張れ!!」
「ファイトーっ!!」
やっぱり松崎流星は目だった。
身長が高いのはもちろん、ぶっちぎりの一位でここまでくる。
彼のタイムはいくつだろう。
「ラストファイト!!」
松崎流星はゴールした。
「ただいまの一位、○○中松崎くん。13秒14」
・・・・
「よっしゃ!!」
唯斗が両手でガッツポーズをする。
私達、7人の中で喜びの叫び声が響く。
そんななか、松崎流星を見てみけれど、
とくに喜ぶ様子もなしに、無表情でこちらに歩み寄ってくる。