『こら〜樹!和希!早く服着て、ご飯食べなさい!!』


「ママ怖いね〜(笑)」

「怖い怖い(笑)」



『も〜ママ知らないからね〜パパ帰ってきたら怒ってもらお〜』


「「嫌だ〜」」


33歳になった私


可愛い息子2人と


優しい旦那と


毎日 穏やかに過ごしてる


『もぅ〜毎日毎日、同じ事言わせないでよ〜』


座り込み 泣き真似をする私


心配して バタバタとかけよってくるチビ2人


「ママァ…ごめんね泣かないで」

「ママ本当は怖くないよ?大好きだよ」

私ね頭を撫でて 慰めるチビ



『捕まえたぁ〜』

2人を抱き締める

「あぁ〜ママ嘘泣き〜」


ケラケラと笑って


足をバタつかせる2人



当たり前の毎日


幸せだなぁ……



ねぇ…貴方は幸せですか?

ブォン ブォンブォ〜


鼓膜が破れそうなくらい

煩い音


その中にいる事で

私達は安心してた


毎日がスリルで


警察なんてクソ食らえ!


喧嘩上等

なんて 当たり前





海沿いにある 大きな公園
その場所に いつもいた

家に居場所なんてなくて

学校でも 邪魔者


ここは 私達の居場所


中学生になって


仲良くなった涼子


境遇が似ていた事もあって


毎日一緒にいた



私の名前は麻里

『涼子〜今日は、大地さんは?』


「あぁ…アイツは…知らね」


大地さんは涼子のダーリン


でも一緒じゃないって事は


大地さん…他の女と一緒なんだ…