「小春ー!こいつ置いてくと危険やねんから…」


やっとの事で小春ちゃん達と合流出来た。

いつの間にか諒一くんも泳いできて一緒にいる。


「えー、だって華凛遅いんやもん。新ちゃんいるから平気やと思った」

「あかん…。1人は危険やねんって。こいつアホやから絶対誰にでもついてくに決まってるやん」

「なっ…!私そこまでアホちゃうもん!!」



怒る私のおでこを押さえながら小春ちゃんに危険性を訴える新ちゃん。

高校生なんだからそんなに心配しなくても大丈夫なのに…。


大地くんまで笑っちゃってさ。本当失礼しちゃうんですけど…。



「プッ、アハハハハハ…あー、はいはい。華凛の危険性は充分わかったわ。
色んな意味で…危険度が高いって事やね」

「…小春ちゃんまで何やねーん!」




ぷかぷか浮いてた浮輪を取り上げられて先に行っちゃう新ちゃん。

ピンクの浮輪なんて似合わないのに、太陽の下ではなぜか焼けた肌とマッチしてる。


キラキラ光って…、すごい綺麗。




「ちょっと待ってー!それ私の浮輪ー!!」

人の輪に紛れてみんな先に行った。
残されたのは子供とカップルの中にぽつんといる私だけ…。

恥ずかしくて慌てて手で水を押して前に進んだ。