「じゃあ俺と付き合わねぇ?」
「ダメダメ、こいつ弱ぇからリィナ守れねぇよ。オレにしとけって」



あたしは乾いた笑いをもらすしかなかった。



なんてありきたりなセリフばっかり言うんだろう……。




ってかさ、このままじゃあたし帰れないんだけど。



あたしの周りは、隙間の全くない男の壁で覆われている。





あーどうしようかなぁ?
まさかいきなりぶちのめして道を作るわけにもいかないし……。



ってかそれじゃあわざわざカワイコぶってる意味ないし。