「な…んで」

口をぱくぱくさせると、彼はゆっくり口を開いた。

「ずっと見てた。」


「ずっと…探してた。」


「俺、ひなが好きだ。」



信じられない。
だって… そんな風に想われるような関わりなんてない。

話したことも…ない。

ただたまに姿を見るだけで、ちっとも分からなかった。