私は眉間に手をあてながらりひとを睨んだ。 よく見れば りひともイケメン君なのかな。 黒髪に襟足は肩につくかつかないくらい。 片耳にシルバーのピアスが光っている。 鼻は少し高くて、奥二重の切れ長目。 甘いと言うよりは、男の人っって感じだ。 「なんかついてる?」 「ううんっついてないよ?」 「ひーなちゃんっっっ」 突然聞こえた声に振り向くと、同じクラスの 由里ちゃんが私に抱き着いてきた。 「わあっっ!?」